2009-03

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Beloved Transmigration

 例えば男なら、どうしようもなく湧き上がる衝動があって、吐き出したくて仕方がない。
 例えば女なら、どうしようもなく欠落した衝動があって、それを埋めたくて仕方がない。

 例えば私なら、どうしようもなく暴走した衝動があって、憎くて憎くて仕方がない。

 憎いからこそ、笑える。笑っている。
 底知れぬ憎しみは、糸を引く、ねばりを帯びた軟泥のヘドロ。
 自分の中で、何度も何度もこねくり回して、理科の実験で作るスライムのように粘度を高めたら、それを幾層にも積み上げて、太陽に晒す。

 乾燥した憎しみは固形となって、硬く聳える黒い柱になる。
 そこでやっと、底知れぬ憎しみは、天井知れない憎しみへと変わる。

 仕上げに『笑』という名前のヤスリをかけて、憎悪を尖らせ、磨く。
 そうすればいつか、出来上がった黒い槍で、なにかを貫ける気がする。
 誰かの心か、自分の心か、あるいはなにかの社会かもしれない。

 ぶち壊せ! 叫び狂う。

 異端の道は、イバラの道、しかし、そのイバラは透明で、見えない。
 見えないけれど、確実にあるわけで、気付いたときには血だらけだ。

 生き抜けるのは、笑える奴。
 憎しみで造った黒い槍で、見えないイバラを薙ぎ進む。

 イバラに閉ざされた、“本心”というお城で、姫は眠っている。

 最愛の人は、もういない。
 孤独感に苛まれ、眠ることを決めた君を、僕はこの槍で殺すだろう。
 何度も、何度でも。
 姫は永遠に、死を繰り返す。

 愛してるから、死んでくれ。

 でも、ある日、僕は姫に殺された。やり返された。
 そうして「“僕”という名の激情」を失った僕が、目を覚ますのはいつだろう。
 姫は僕のように、黒い槍を持って、殺しに来るだろうか。

 そのときは……
 愛してるから、死んでおこう。と、自殺する以外にない。


 mp1.jpeg

 地へと広がる光の翼は、蔓に巻かれ、飛び上がることはない。
 割れたガラスの向こうは、トゲだらけ。
 
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